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サプライズプロジェクトRED
《プロローグ》
1月9日の夜、1本の電話から始まった。
佐々木:「もしもし、佐々木です。夜分すいません。今いいですか?」
アオキ:「あーら懐かしい。おめでとさんです。で、何か」
佐々木:「実は…、牧野さんが…」
アオキ:(えっ、マッキーがこんな時間に連絡なんてひょっとして…)
佐々木:「実は…、牧野さんが…今月末で還暦なんです…」
アオキ:「えっ、そうなの?(なぁんだー、よかったぁー)」
佐々木:「それで、牧野さんに関わりの人たちを集めて還暦祝をしようと思っているんだけど、青木さん協力して!」
アオキ:「いいともー!!」
佐々木:「それで、本人には内緒で、当日驚かそうとおもってるんですけど。」
アオキ:「きょ、共犯者ですね。ダンナ。ようがす、ノリましょう。」
佐々木:「それでは、メールで連絡取り合いましょう」
アオキ:「わかりました。」
というわけで、ここに“サプライズプロジェクト RED”対策委員会が発足した訳である。
《還暦祝は?(ここよりメールのやりとり)》
佐々木:「そこで、プレゼントなんだけど、何がいいかしら…」
アオキ:「うーん、還暦なんだから“ちゃんちゃんこ”?でも、あたりまえすぎるよね。」
佐々木:「そうなのよ…、似合いすぎてつまらないし…」
アオキ:「赤で、なんか違う物とか…例えば“赤フン”」
佐々木:「いい!それいい!ウケそう!ゼッタイ似合いそう!」
アオキ:「それで、参加するみんなに寄せ書きしてもらったら?女性は金玉周辺に、男はお尻周辺に」
佐々木:「アッハッハッハ…いい!それいい!記念にもなるしね。」
アオキ:「それで、当日、お召し換えで着けてもらいましょう。」
佐々木:「みんなで記念撮影したりしてね。これでつかみはOKであとは本当のプレゼントは何がいいかしら…」
アオキ:「うーん、今ねマッキーは自転車にハマっているからそれに関連した物がいいかも。」
佐々木:「なにがある?」
アオキ:「予算内で、赤で…、“手袋”なら、だぶってもいいんじゃない?」
佐々木:「いい!それにしましょう!ところで、“赤フン”と“手袋”ってどこで売ってる?」
アオキ:「“赤フン”は銀座の三越で売っているのをTVで見たことあるけど問い合わせていたら?」
佐々木:「わかった」
その後、彼女佐々木は一人、三越の店員に若い?身空で「あのぅ…“赤フン”ってあります?」
「はい、クラシックパンツでございますね。あちらにございます。」と本人が赤面?する想いで購入したのだった。
《会場下見と打ち合わせ》
1月18日、PM1時、“サプライズプロジェクト RED”対策委員会の両名がこの日初めて顔を合わす。
佐々木:「どうも…ごくろうさまです。」
アオキ:「そちらこそお疲れさまです。」
佐々木:「この店なんだけどいいでしょ!」
アオキ:「25名ぐらいならちょうどいい広さだね。」
佐々木:「貸し切りにしてもらうの。他の人に迷惑だもんね。」
アオキ:「そうだね。マッキー関係なら、半端じゃないもんね。」
佐々木:「階段を降りて入ってきたトコでクラッカーをパーンとおで迎え。それまで皆隠れているの。」
アオキ:「いいねぇ。クラッカー使うのお店OKなの?」
佐々木:「聞いてみるね。」
智華さん:「いいですよ。」
アオキ、佐々木:「ありがとうございますー!」
佐々木:「それと壁が寂しいから垂れ幕を作って…」
アオキ:「誰が…?」
佐々木:「青木さんMacでやってよ。」
アオキ:「“祝、還暦”とか?」
佐々木:「うん、なんかそういう文章を壁に貼ってさ、その下にマッキーをすわらせるの。」
アオキ:「…分かった。考えておくよ。」(当日、牧野氏の背後にあった“祝牧野祐一氏生誕60周年”の垂れ幕ができたいきさつである。)
佐々木:「これ、“赤フン”渡しておくね。来れない人の寄せ書きお願いします。あと“手袋”もお願いします。」
アオキ:「これから、三輪舎に行って、彼らに寄せ書き頼んでくるよ。それと、“手袋”も彼らも自転車仲間だから、ボクよりも詳しいと思うので相談してきます。」
佐々木:「よろしくね。当日目指してがんばりましょう!」
アオキ:「OK」その後二人は広尾で分かれ、アオキは三輪舎に向かう
《三輪舎にて》
アオキ:「おじゃましまーす。」
三輪舎:「いらっしゃーい。」
アオキ:「これが例の“赤フン”でーす。寄せ書きお願いします。」
三輪舎:「分かりました。それで明日、東京法規へ行くから、来れない人に寄せ書きしてもらうからコレ預かっていい?」
アオキ:「ぜひお願いします。それと…甘えついででなんですが…“赤い手袋”も付き合っていただけませんか?」
三輪舎:「それなら、明日、東京法規の帰りに自転車ショップで買ってきてあげるよ。」
アオキ:「重ね重ねありがとうございます。」
三輪舎:「で、マッキーは何時頃くるの?」
アオキ:「6時半に関係者集合で、7時に佐々木さんが広尾の改札で待ち合わせして、店に連れてきたところクラッカーでおで迎えというてはずなんですけど…」
三輪舎:「う〜ん。それってヤバくない?マッキー絶対早く来るよ。30分前に店に来るかもしれないよ。」
アオキ:「ありえますね。いつも早いもん。バレちゃいますね。それに改札だと遅れた人とバッタリって可能性もあるものなぁ〜。」
三輪舎:「うん。マッキーなら絶対ありえるよ。」
アオキ:「そうですね。佐々木さんに集合場所変更するように連絡してみます。」さすがである。牧野氏の性格を的確にとらえた、三輪舎の助言。ありがたい。というしだいで、プレゼントは全てOK!その後三輪舎に来る牧野氏を避けるように進行し、23日アオキの元に“赤フン”と“手袋”が揃ったのである。
《決行日》
その後、佐々木とアオキは各自参加を呼びかけ続け、参加、不参加、予算の都合、牧野氏と会う人はポーカーフェイス…などの難問を乗り越え、牧野氏をだまし続けて2週間。佐々木とアオキと関係者の“サプライズプロジェクト
RED”対策委員会は良心に苦しみながらもサプライズの喜びに心震え、1月26日を迎える事ができたのであった。
《エピローグ》
“サプライズプロジェクト RED”は大成功の内に幕を閉じた。牧野、参加者、佐々木、アオキは満面の笑みをたたえていた。良かった。楽しかった。全ての苦労が報われた瞬間である。その後、二次会、三次会と流れ翌日、東の空が白み始める頃、牧野氏、荒谷氏、佐々木さんを見送りアオキはタバコに火を着け、一言呟いた…
「帽子…とマフラー忘れた…」
始発のベルが聞こえた。
text : Cracker AKIRA |